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鎮静 

先日書いた記事の続きというか


あの記事に書いた患者さんが先日お亡くなりになりました。


その話を少し書きたいと思います。

最後の時がどうだったかを。



その患者さんがもうあと少しの命で、

痛み止めとして大量の麻薬や麻酔が投与されている話は以前に書いた通りです。

彼は、最後まで元気でした。

「仕事に復帰しようか」という話までしていた位でした。

しかし、痛みは激しく、長いこと沢山の末期の癌患者を看取ってきた担当のドクターにまで


「僕の医者人生でこんなに麻薬を使ったの初めてです」


といわせたほど、


彼は頑張って生きていました。



そして頑張っていたのは彼だけでなく、彼の奥様とお子様達でした。


特に奥様の気丈っぷりは、痛々しい位


笑顔で話をしてくれていました。


奥様の笑顔に逆に胸が痛んで、こちらが涙を堪える事も多々ありました。




彼の体に巣くう癌細胞が麻薬も麻酔も押しのけて彼を苦しめ始めた頃、


「セデーション」を行う事が決まりました。



セデーションとは、薬を使って意識を落としてしまい、苦痛を和らげて治療を施す

というもので、2種類の治療を指します。



ひとつは、一時的に精神や心理的な恐怖感などを落ち着かせるという意味で使う方法。


もうひとつは「最終的セデーション」といって、死に至るまで持続的に意識レベルを下げること。




彼に施される事が決まった「セデーション」は後者の方。



まず、大量のステロイド剤を投与し体を限界まで起こします。

そして、疲れ果てた体から徐々にステロイドを抜いていきます。

そうすることによって、体は自然と回復しようとし、眠りに入ります。

眠りに入ることによって、痛みから解放され、静かに最後を迎えることができる、という形です。

とうぜん家族との合意の下で行われる治療です。




しかし、実際彼は、最後を迎える数時間前まで起きて

しかも少々の食べ物を口に入れることができていました。


サチュレーションという簡単に言うと赤血球の動きをはかる器具をつけていたのですが

その数値が低下しはじめたという事でドクターがかけつけ、

しばらくして意識はなくなり、

ご家族との話し合いで、眠らせて


そして、彼は目覚めることがないまま旅立ちました。


まだ50代半ばでした。




今回の彼については

私たちにとっても特別な患者様でした。

末期の癌で、こんなにも長い間頑張っていた方はなかなかいないのです。


最後の時は、奥様とお子様二人に見守られて逝かれました。


彼は仕事もまだ退職していませんでした。


週3日でも通うつもりでいたのでした。



最後は、「お父さん頑張ったから、もういいよね」という家族の思いで

彼は、眠りについたのでした。



最終的セデーションは、安楽死ではないかという議論があり

日本では問題になっている行為であることは間違いありませんが、

苦痛を和らげることが、患者様のなによりの治療行為であるという意味では

セデーションは安楽死とはいえないと思います。



ただ、安楽死に関しては私は肯定派なのですが・・・



長くなってしまって何がいいたいのかというと

やはり人間は一人でいちゃいけないと思うのです。


この記事でかいた患者さんは若くして亡くなってしまいましたが

愛する家族に支えられ、見守られていました。

それだけで、どれだけの勇気がもてたか。


人間は決して一人では生きていけないんです。


若い時は自分の人生なんて考えないでしょう。

考えてもせいぜい10~20年後の事だと思います。



自分の老後って、どうなっているか


いまや日本は長寿大国です。


いやでも、長生きしてしまう世の中です。


100歳なんてザラにいます。

そこまで何して生きるんでしょうか。


子供がいなければ、孫もいないので

新しい命を感じることもなく・・・




「早く死にたい」




といってウツになってしまう老人が多いのです。

生きている楽しみがない、というのです。


どうしてそんな状態になってしまうのだろうと考えると、

やはり家族の存在ではないかと思うのです。


家族がいなければ、当然友人もいないので

毎日、がとても長く感じ、

自由に遊びにいく体力もなく

ただ、死を待つのみ・・・



悲しすぎますよね。

人は、この世に生を受けた以上

生きて、そして次の命を作り出す義務があると思います。

それは人間だけでなく、地球上の生物すべての使命なのだと、私は思います。

病気や障害など、やむをえない事情がないかぎり、

子孫繁栄は生物に課せられた使命だと思っています。














でもGは繁栄しなくていいかな

むしろ絶滅(ぇ)





結局最後はこんな終わりで^ω^




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